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【時間の魔術師】クリストファー・ノーラン監督作品 絶対観るべき4選【ネタバレなし】

 

TENETの公開が待ち遠しいクリストファー・ノーラン監督の他の作品ってどんなのがあるの?

 

こんな疑問にお答えします。

 

この記事の内容

  • 時間の魔術師 ノーランのおすすめ作品が知れる
  • 時間という切り口で作品を解説
  • 次に観るべきノーラン映画が絶対見つかる

 

TENETでは【時間が逆行する】がキーポイントとして描かれているそうです。

実は、クリストファー・ノーラン監督は【時間】というものをストーリーの中に組み込んで映画をつくるのが非常に上手いんです。

この記事では、ノーラン監督のオススメ作品を【時間】をテーマに解説していきます。

 

この記事の信頼性

・筆者自身ノーラン監督の大ファン

・ノーラン作品は全て鑑賞済み

・インセプションは50回以上観た

 

そんな僕が時間をテーマにノーラン作品のおすすめ4作品を解説します。

 

稀代のヒットメーカー  クリストファー・ノーラン監督

イギリス出身の映画監督・映画プロデューサーで脚本家。

アメコミのバットマンシリーズを監督し、2008年公開のダークナイトが大ヒット。

公開当時の世界興行収入歴代4位を記録し、その名を世界に轟かせました。

今や漫画原作や小説原作の映画が多いハリウッドでもオリジナル脚本の映画で大ヒットを飛ばすヒットメーカーです。

それでは、クリストファー・ノーラン監督のオリジナル脚本映画のオススメを見ていきましょう。

 

おすすめ作品① 【メメント】

 

 

あらすじ

ロサンゼルスで保険の調査員をしていたレナード

ある日、何者かが家に侵入し妻がレイプされ殺されてしまう

犯人と格闘し頭部に怪我を負ったレナードは、記憶が10分しか保てなくなる

妻を殺しの復讐を誓うレナードは、身体中にタトゥーを彫って記憶を刻みながら犯人をだが・・・

 

シーンの時系列が逆行する

メメントの最大の魅力は、シーンが逆行していくところ。

【時間】がさかのぼっていくんです。

どういうことかというと、例えば

 

通常の映画

シーン1から始まって主人公がいろいろな経験をして時間が経ちシーン20でエンディング

 

のような感じです。しかしメメントは

 

メメント

シーン20から始まって10分のシーンがあって、次はシーン19。

という流れでシーン1でエンディング

 

という構成になっています。

 

つまり、10分しか記憶がもたないレナードと同じように、観客も10分だけのシーンをつないでいく展開になっているんです。

 

 

最初はレナードと同じようにそれ以前の記憶がない状態だった観客が、レナードの過去をだんだん知ることでストーリーの謎が解明されていくんです。

シーンが時系列に対して逆行するという奇想天外なアイデでも、不思議としっかりストリーがわかるんです!

しかも過去に向かって進んでいくんで【主人公が何したのか?】【あれはこういうことか!】って発見がたくさんあって目が離せないんです。

 

これは文字で説明するより、絶対観た方が1000倍面白いです。

TENETとはまた違った【時間の逆行】が楽しめます。

 

おすすめ作品②【インセプション】

 

 

 

あらすじ

夢の中に侵入しアイデアを盗み出すスペシャリスト コブ

企業スパイの世界ではトップの実力を誇る

そんなコブの元に最高難易度の依頼がやってきた

アイデアの植え付け(インセプション)

ほぼ不可能と言われるインセプションを成功させるため、ターゲットの夢の中へと入り込むのだが・・

 

多重構造の世界で時間が伸縮

日本人の渡辺謙さんも出演していて、冒頭のシーンの日本で撮影されているインセプション。

僕はノーラン作品でこのインセプションが一番好きです。50回は観てます(笑)

インセプションは、「他人の夢の中に潜入する」ということを主軸にストーリーが展開します。

 

夢の世界は多重構造になっていて、夢の中の夢、夢の中の夢の中の夢のような感じでどんどん深い層に潜っていきます。

 

そして、より深層心理に近い深い層でインセプションをおこなおうという物語です。

 

 

この多重構造になっている夢の世界は現実世界と時間のすすむスピードが違います。

「夢の中では心の動きが早い」という理由から、第一階層の夢と現実世界とでは

時間の流れが20倍違ってくるという設定です。

 

現実の10時間 = 第一階層の夢では1週間 = 第二階層の夢では6ヶ月 = 第三階層の夢では10年

 

という風に、深い夢の中へ潜れば潜るほど時間の経過が長くなります。

この設定を活かして

 

死にかけたキャラを一段階深い夢に行かして時間を稼いだり

第一階層の夢で車を落下させて無重力状態の数秒間が第二階層に影響して無重力状態が数分続く

 

のような時間の伸縮を生かした展開がいたるところに用意されています。

 

インセプションが成功するのかハラハラドキドキが止まらず、主人公コブが抱える心の闇にも焦点が当てられ各キャラクターが魅力的に描かれてて1秒も目が離せない傑作です。

 

おすすめ作品③【インターステラー】

 

 

 

あらすじ

環境変化によって農作物が育たなくなり大規模な饑饉が訪れようとしている未来のアメリカ

元エンジニアの主人公は不思議なメッセージを頼りにある場所にたどり着く

そして、そこで出会った人々から壮大な計画を聞かされることとなる

それは人類が住める別の星を探すインターステラー(惑星間移動)

地球に残す家族、人類の希望を託された壮大なミッション

その先で出会う予想をはるかに超える存在

果たして第二の地球は見つかるのか

 

相対性理論を用いた時間のズレがドラマを生む

主人公は家族をおいて、地球人を救うために宇宙を旅します。

宇宙には様々な星があり、ブラックホールの近くにも星が。

主人公たちはある目的のため、この星に着陸しなければならなくりここで主人公は言います。

 

「この星はブラックホールの近くにある

 ブラックホールの強力な重力のため、この星の1時間は地球での7年だ」

 

どういうことだ?

 

と思いますよね・・

実はこれアインシュタインの相対性理論に基づいた設定で、この知識を少し知っておくとインターステラーが何倍にも楽しめるの少しお付き合いください。

 

相対性理論において 時間の流れの速さは重力の強さに反比例する

 

というのがあるんです。

時間が流れるスピードは、重力が強いと遅くなる。

 

重力が強いと走るスピードが遅くなるのと同じようなイメージで、時間も重力によって遅くなるとういう理論です。

 

これは実際に事実で、僕らがいる地球の表面と上空を飛んでいる人工衛星では時間の流れるスピードが違います。

人工衛星の方が重力の影響を受けないので時間が早く進みます。

 

なので、人工衛星に搭載している時計をわざと遅くすすむ設定にしていたりします。

 

 

この理論に基づいた設定で、主人公と地球にいる家族との時間にズレが生まれます。

 

時間の流れが遅い星で3時間足止め食らってる間に、10歳だった娘が自分と同い年になっていたり。

 

重力によって時間の流れるスピードは変わりますが、時間を戻すことはできません。

 

宇宙に飛び出したために娘との20数年を無駄にしてしまったのです。

自分にとては数時間の出来事なのに・・・

 

こういった宇宙考察を取り入れ

宇宙で起こりうる【時間のズレ】を使って家族愛を描くSF超大作、絶対みるべき映画です。

 

おすすめ作品④【ダンケルク】

 

 

あらすじ

1940年 連合軍の兵士がドイツ軍によってどバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められた

歩兵の若い兵士たちは生き延びようと様々な策を練る

一方イギリスでは民間船も動員した救出作戦が結構される

さらにイギリスの空軍パイロットは数的不利な状況はわかりつつも仲間を助けに飛び立つのだが・・

 

今いる状況下で体感する時間の早さを具現化

ノーラン監督のオリジナル脚本作品で初めて史実を基に描かれている本作。

実際にあったダンケルクにおける救出作戦を映画化しています。

 

ダンケルクは3つのストーリーが同時進行する構成になっています。

 

①陸の物語 1週間

②海の物語 1日

③空の物語 1時間

 

それぞれ時間軸が異なるんですが、映画の中では各シーンが行ったり来たりします。

しかし、ごちゃごちゃになることはなくそれぞれのシーンが絡み合い見事にクライマックスに進んでいく構成になっています。

 

 

3つのストーリーの時間の数量が違うのは

それぞれのおかれいている状況で戦争というものの体感時間を表しているのかなと思います。

 

陸兵なら、逃げ出すこともできない いつ死ぬかもわからない状況は永遠にも感じられるだろうから1週間という長い時間を描く。

 

海からの救出に挑むのは、船体によって守られている感覚もあるのである程度戦争の緊張感もゆるいので1日で描く。

 

空からのパイロットは、移動できるスピード、そしてどちらかといえば狩るものという立場上、戦争の体感時間は短めなので1時間。

 

という風に、体感時間をコントロールすることで映画をみている観客にも登場人物と同じ体験をさせてくれる映画です。

 

さらに、この物語は特に主人公がいない群像劇です。

各登場人物達の思いや行動が絡みに絡み合い、影響しあって紡ぐストーリーは見逃せません。

 

まとめ

このように、クリストファー・ノーラン監督は【時間】というギミックを使って映画を撮る監督です。

 

そしてフィルムで撮影することにも執着している監督です。

世界で数台しかないIMAXカメラという、めちゃくちゃきれいに撮れるフィルムカメラを使って撮影しています。

 

彼のこだわりは是非劇場の大画面で見て欲しいのですが、公開が終わった作品を自宅でみるなら絶対Blu-rayでみてください!

DVDでは発見できない魅力が必ずあります!

 

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それでは今回はここまでで。

TENET楽しみですね!

 

 

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